ララコレ2−Twitter連携時に気をつけたいこと。

今日のレビューアプリは「ララコレ2」です。

このアプリは、自分の分身(パト)をおつかいに行かせて、目的地での出会いや、ご当地アイテムの獲得を楽しむアプリです。和み系のキャラクターイラストも魅力的です。

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そしてこのアプリのユニークな機能のひとつが、AR。自分の周辺にいるキャラクター達をiPhone画面上で確認する事ができるのです。画面に表示されたキャラクター達とのコミュニケーション機能も充実しているので、使い方次第でいろいろと楽しめそうですね。

↑なんと、我が家のリビングにも、キャラクターが出現!

ちなみにこのアプリ、海外展開も予定しているということなので、ひょっとするとmade in Japan のアプリとしてグローバルに認知されることになるかもしれないですねー。楽しみです。

…ところで、このアプリを開発者視点で見た時に、思うところがあったのでその話を最後に少し。Twitter連携機能に対してアプリ開発者はもうちょっと慎重になった方がいいんじゃないかなという話です。


↑Twitter連携認証画面(図A)

気になったのは「ララコレ2」のTwitter連携による機能。
ユーザーは初回ログイン時にTwitterとの連携を選択することができます。おなじみの認証画面(上の図A)で「許可する」ボタンを押すとログイン完了。よくあるTwitter連携のパターンですね。…ところがここで問題があります。実はこの許可ボタンを押した瞬間に、ユーザーのTwitterアカウントから「ララコレ2をはじめました」という自動ツイートが投稿されるしくみになっています。
この自動Tweet機能、実装しているアプリもちらほら見られますが、反感を覚えるユーザーも少なからずいるようです。


↑このアプリに夢中になっている最中に自分のアカウントから自動投稿されたTweet。

ちなみに開発者さんの名誉のために補足しておくと、認証画面(上の図A)でユーザーは「Post tweets for you=あなたに代わってツイート投稿する」権限をアプリに与えているわけで、アプリ側は許可された権利の範囲内で正当に機能を利用していると言えます。

それでも少なくとも私は、自分の知らないところでアプリが勝手にTweetしたことに対して不信感を感じてしまいました。(まったく気にしない人も中にはいるでしょうが、社内では否定的な感想がほとんどでした…)そして、私たちgenesixはユーザーの信頼を失うリスクがある以上、たとえ許諾を得ていたとしても、”Post tweets for user ”の機能は慎重に扱うべきだと考えています。アプリ側としては強制Tweetによってタイムライン上に口コミ効果を演出したい狙いがあるのかもしれません。でもユーザーの信頼を失うことと引き換えに得られる口コミ効果はむしろ、ネガティブな口コミに火をつけるリスクにもなり得るわけです。

「ララコレ2」、充分価値のあるアプリだと思うので自動Tweer機能なんて野暮な仕掛けはやめちゃってもいいのにな…。

…惜しいなあ。

紹介 rikanakayama
2002年株式会社サイバーエージェントへ入社。新規事業企画や開発を経験。その後、当時のグループ会社である株式会社VOYAGE GROUPへ異動。人事本部長として、新卒・中途採用全般、評価制度のリニューアル、育成制度の企画・運用を担当。ECナビ事業部の事業本部長を経て、同社の戦略事業として立ち上がったスマートフォンアプリ事業のプロデューサーとして参加。2014年1月、楽天グループマーケティング部に入社。マーケティングソリューション室の室長として各広告グループトータルのマーケティング効果の最大化に注力。2015年3月より同部署の副部長・室長を兼務。パワーママプロジェクトが実施した「ワーママオブザイヤー2014」に選出。

3 Responses to ララコレ2−Twitter連携時に気をつけたいこと。

  1. はじめまして。
    「ララコレ2」を運営しておりますレイ・フロンティアの田村と申します。

    この度は「ララコレ2」について記事に取り上げていただきありがとうございます!
    また貴重なご意見感謝します!

    自動ツイート機能ですがただいま停止しております。
    再開については、「ララコレ2」のファンページ上でユーザーアンケートをとっておりますので、
    その結果次第で再開の有無を判断したいと思っております。

    もしよろしければご確認ください!
    http://www.facebook.com/lalacolle2

    引き続きよろしくお願いします!

    • rikanakayama says:

      田村さま、
      まずは、無遠慮すぎるブログ記事にコメントいただきまして、ありがとうございます。直接担当者の方から返信いただくことができて、光栄に思います!
      自動Tweet以外の、サービスの本質的な部分についてはとても面白いサービスだと思います!ぜひ海外展開も成功させてください。
      そしてそれからもひきつづき、よろしくお願いいたします!

  2. ご返信ありがとうございます。
    なかなか認知とのバランスもあり、自動ツイート機能には苦慮しているところです。
    ユーザーの意見を取りいえれて、最終的に判断したいと考えております。
    それでは引き続きよろしくお願いいたします。

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